米テクノロジーメディアArs Technicaの報道によると、トランプ政権がAI企業xAIを巡る大気汚染訴訟に正式に介入した。その理由は、同社のAIシステムGrokが軍に重要な支援を提供しており、環境規制によって運用が中断されるべきではないというものだ。今年4月、NAACP(全米有色人種地位向上協会)はxAIとその子会社MZX Techを提訴。ミシシッピ州サウスヘイブンで大気許可証なしに27台のガスタービンを稼働させ、Grokデータセンターに電力を供給したと非難している。NAACPの代理人を務める環境団体SELC(サザン・エンバイロメンタル・ロー・センター)は、政府が「国家安全保障」を理由に、xAIの違法行為を裁判所に認めさせようとしていると指摘する。
米司法省は法廷文書で、xAIのガスタービンはミシシッピ州環境品質局により許可不要と認定されていると主張。さらに、Grokシステムが軍事作戦に不可欠であると強調した。文書によれば、xAIのGrok Govモデルは「エピック・フューリー作戦」において、イランへの精密攻撃を支援したという。政府は「NAACPがGrokの電力を断とうとしていることは、国家安全保障を脅かす行為である。Grokは国防省の軍事作戦に重要な支援を提供している」と述べている。一方、SELCは「トランプ政権が決定権を持つからといって、xAIの違法行為を許容するのは問題だ」と政府の立場を批判している。

