米司法省(DOJ)が、xAIが運営するガスタービンデータセンターを巡る訴訟への介入を正式に要請した。その理由は、同施設が国家安全保障上極めて重要であることにある。本訴訟はNAACPなどが大気清浄法(Clean Air Act)に基づき提起したもので、xAIがミシシッピ州サウスヘイブンのStanton Roadサイトで一時的にガスタービンを使用し、近隣のColossus 2スーパーコンピュータに電力を供給していることが大気質規制に違反していると主張している。DOJ環境・天然資源局の首席副補佐検事Adam Gustafsonは裁判所に提出した通知の中で、「米国のグローバルなAI分野における主導的地位を維持・強化することは米国の政策である」と明確に述べており、政府がxAIを支持する形で本件に介入する可能性を示唆している。
国防総省の最高デジタル・AI責任者Cameron Stanleyは法廷文書で、より具体的な国家安全保障上の根拠を提示した。彼は、xAIのColossus 2スーパーコンピュータがGrokモデルの訓練とアップグレードに使用されており、その「Grok Gov」バージョンは国防総省に採用され、イランに対する軍事作戦において数千発のミサイル発射に成功していると明かした。Stanleyは、このデータセンターの運用停止命令は国家安全保障上の利益を直接脅かすと述べ、Grokモデルが「他の先端AIモデルにはない独自の機能」を提供していると強調した。この開示により、単なる環境訴訟が国家戦略レベルに引き上げられ、AI計算インフラと国防能力の深い連携が浮き彫りとなった。

